つまっても大丈夫だよ!
「つまっても」と言っても、水道管の話ではないですよ。言葉のつまり、吃音のこと。
通級指導教室を担当していたとき、何人かの吃音の子を指導したことがあります。その子たちが教室に通い始めた頃、吃音はあまり目立ちませんでした。症状が軽いのかな・・と思っているとそうでもないのです。通級の回を重ね、子どもが私に慣れて心を開いてくると、いろいろなことを話し始めます。学校のこと、家庭のこと、友だちのこと等、話したいこと、聞いて欲しいことがたくさん。私が「うんうん」と聞いていると、目をきらきら輝かせながら一生懸命話をします。そうすると、だんだん吃音が目立ってくるのです。でも、子どもはそんなことにはお構いなしで、話を続けます。
話している子が自分の吃音をあまり気にしないのは、私がその子の話し方(言葉がつまってしまうこと)を気にせずに、注意したりせず聞いているから、話の内容に興味を持って、頷きながら、時には「へえ~」と感心したり「すごいね」と褒めたりしながら、共感的に聞いているからだろうと思います。(研修で学んだことを実践したのです。)
話している子が自分の吃音をあまり気にしないのは、私がその子の話し方(言葉がつまってしまうこと)を気にせずに、注意したりせず聞いているから、話の内容に興味を持って、頷きながら、時には「へえ~」と感心したり「すごいね」と褒めたりしながら、共感的に聞いているからだろうと思います。(研修で学んだことを実践したのです。)
吃音のある子どもが自分の話し方について気にしている場合、普段は吃音があまり出ないように気をつけて話していることが多いように思います。(そうでない子もいますよ)周りから注意されたり、からかわれたりしないか、不安なので、口数が少なくなったりします。でも、彼らも話したいこと、聞いて欲しいことがたくさんあるのです。だから、周りはその子の話し方を気にせずに、話の内容に関心を持って聞いてあげてほしいと思います。そうしたら、いろいろな話を聞いてもらううちに、自分の得意なこと、夢中になって取り組めることを見つけ、自信をつけていくのではないかと思います。
通級していたある子は、私と絵本を読む活動を気に入っていました。そのうちに、絵本の続き話を考えたり、自分でお話を作ったりするようになったのです。熱心にお話作りに取り組んで、長い長いお話ができあがりました。そのことを褒めると、その子は満足そうに笑っていました。