キッタンの思い出あのねちょう

32年間小学校の教師をしてきました。 そのときの子どもたちとの思い出を紹介します。

生け花クラブ~~創造する力~~

小学校でもクラブ活動はあります。

私は2回ほど「生け花クラブ」を担当したことがあります。と言っても、私が指導するのではなく、外部から先生をお呼びします。

 

生け花の流派によっても違うのでしょうが、外部講師の先生方によって、指導の仕方が違うな、と思いました。ある先生は、最初に生け方を説明したり、お手本を見せたりしてから、子どもたちに生けさせます。ある先生は最初から子どもたちに自由に生けさせて、一人一人にアドバイスをする、というやり方でした。正反対の指導方法でしたが、不思議な事にどちらの指導の仕方でも、子どもたちの作品に1つとして同じものは無いのです。

誰かの作品のそっくりまねをする子はいません。それぞれが自分の作品を作り上げています。子どもたちの個性あふれる作品を見て、私はうれしくなって写真をたくさん撮りました。

f:id:kittananone:20201113213446j:plain

子どもの作品

神様は、天と地を創造されましたが、もちろん私たち人間も造られました。そのとき「ご自身のかたちとして」創造されたのです。これは、手と足が2本あって・・・という見た目のことではありません。神様と似た性質を持つ者として造られたのです。

私は、人間がいろいろな物を作り出したり、工夫をしたりするのは、この「神のかたち」の一つだろうと思うのです。

だから、小さな子どもたちは「お絵かき」が大好きなのではないかと思います。でも、だんだんと年齢が上がってくると、図工が苦手という子が出てくるのです。それは、周りの評価がだんだんと気になってくるからではないでしょうか。

もし100%自由に作ることができたら、多分どの子も個性的な素晴らしい造形を見せてくれるのではないか・・・と思います。